家族や友人が逮捕された方へ
まずは落ち着いてください
家族や友人が逮捕されるようなことはめったに起こることではないので,気が動転されてしまう方も少なくないと思います。
ただ,逮捕されたといっても,すぐに出てくることができる場合もありますし,逆に,実刑が見込まれ,刑務所に行かなくなるような場合もあります。
まずは,落ち着いて,情報を収集しましょう。
面会できるかの確認をする
警察署に連絡をして,本人と面会することができるか確認をしましょう。
本人と直接話をすることができれば,おおよその状況は分かります。
また,逮捕により本人が動揺していたり,落ち込んでいたりする場合にも,元気づけることもできます。
ただし,常に,本人と面会できるとは限りません。
取調等を理由に面会を断れられることもあります。
特に,逮捕された直後ですと,検察庁に行ったり,裁判所に行ったりしますので,面会を断られることが多くなります。
また,一般の方ですと,面会できる時間帯等が決まっており,夜間や休日の面会はできないことになっています。
さらに,裁判官が,弁護士以外の,一般の方との面会を禁止するような処分をすることもあります。
いずれにせよ,まずは,本人が留置されている警察署に連絡をして,面会が可能かどうかを確認すべきです。
裁判官が面会を禁止する処分をした場合であっても,弁護士は,接見が可能ですので,弁護士を通じて,やりとりをしていくことはできます。
弁護士に相談することをお勧めする場合
現在では,多くの事件で,国選弁護人が選任されることとなっています。
(国選弁護人が選任されるのは,法定刑が,死刑または無期懲役若しくは長期3年を超える懲役若しくは禁錮にあたる場合で,多くの犯罪はこれに含まれます。)
ただし,国選弁護人が選任されるのは,裁判所の勾留決定があった後で,逮捕後直ちに国選弁護人が選任されるわけではありません。
1秒でも早く,弁護人を選任して,釈放のための弁護活動をしてほしいというご希望があるのであれば,弁護士に相談されることをお勧めします。
例えば,一日でも早く職場に復帰しないといけない,勾留されてしまうと重要な試験を受けることができず,留年してしますなどという事情がある場合には,すぐに弁護士に相談されることをおすすめします。
また,国選弁護人が選任される事件では,何らかの手段で国選弁護人と話をすることができる機会があると思います。
親しい方であれば,本人の依頼を受けて,弁護士から連絡をすることもあるかと思います。
国選弁護人と話をして,信頼ができないということであれば,私選弁護人を選任することも考えて,他の弁護士に相談をしたほうがよいと思われます。